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diary


by naorimba

LALALAインタビュー記事そのもの

LALALAの記事を読みたいという日本の方がいらっしゃったので、原盤いただいたものをのせました。 短い字数内でうま~くまとめてくださったのはLALALAのインタビュア、弓手えつこさん。正味1時間のインタビューと記事になるまでの速さ、年数などの正確さに感動しました。こんなに素敵にかいていただいて、私にできることといえば、期待を裏切らない努力をし続けるしかないですね。この記事をはじめて目にしたときから、記事のまとめとはうらはらに、ぼちぼち。。。とはほど遠いところへ、私の心がむかっていきました。確かに直球(ぎ・く・り*0*!)ばかりの私。名前がいけないのかしら。。。直子のなおは、まっすくの直! 素直の直! ばか正直の直! ほんと変化球くらいなげたいなぁ~。 変子。。。。。。 うっ・・・それはいやかも。


温かい木の響に魅せられて

ソロのマリンバ奏者、高田直子さんのノースリッジの自宅を訪れた。リビングの中央は、立派なヤマハのコンサートマリンバが陣取っている。
「トゥクトゥカトゥクトゥカッ!」威勢のいい掛け声とスタンピングでリズムを取りながら、4本のマレットが鍵盤を踊る。ブラジリアンから、ジャズ、クラシック・・・サイズの違うマレットを選びながら多彩な曲を奏でていく。彼女独自の感性と洗練されたテクニックが生み出す体全体を包み込む暖かい音は、弾いている彼女自身をも癒してきた。
8歳の時のおひな祭りコンサートで、鈴木明子氏のマリンバに魅せられた。本格的にプロ奏者を目指すきっかけとなったのは、早稲田大学から心理学専攻の交換留学生としてCSUNに入った96年。友達を作るよりもひたすら練習室で奮闘する彼女に恩師カレンは、マリンバ界の第一人者ゴードンスタウト氏のイサカ大学の大学院で、アシスタントのオーディションを受けることを勧めた。97年、早稲田大学を中退し、CSUNの音楽学科に転入を決断。門戸が狭いうえにトライアウトは2年に1度。超過密スケジュールをこなし通常4年のところを2年で首席で卒業し、99年にゴードン氏のアシスタントシップに合格した。<どうしてもこの年に受からなければならなかったんです。短期間で詰め込みすぎて演奏はうまくなかったんですけど、4年分を2年でやる自信だけはありました(笑)>
「私の未来をゴードン先生が信じて下さって、アシスタントになる夢が叶いました。でもそこからが大変で。前のアシスタントと比べられたし、他の30人のお弟子さんも本当にうまかった。精神的に追い詰められて、1年ほど人前で弾けなくなりました。自分をそこから救い出すために練習時間を1日8時間に増やしました。練習をしすぎて手を壊したこともあります。とにかく練習しか自分を救える方法がなくて。手に豆ができるもなにも、練習しすぎてできなくなっちゃいました(笑)」
 このままプロになるチャンスもなく、がむしゃらに練習し自分の首を締め付けるような日々が続くのかと思ったが、02年にニューヨークで開催されたヤングコンサートアーティスト国際コンクールで世界53カ国、350人以上の音楽家の中から高田さんが優勝。全米デビューへと運びワシントンポスト紙等で絶賛された。現在ニューヨークの事務所に所属し、公演で世界中を飛び回る。この日もちょうどアラバマから戻ったばかりだが、2週間後にバーモント、夏にはアルゼンチンでの公演が控えている。
プロになりたいという夢が叶って5年。が、ジャパニーズマリンビスタの悩みや目標は尽きない。「今、ダンス音楽の勉強をしてます。もともとマリンバはメキシコの民族楽器で、リズミックな曲も多い。タンゴ、フラメンコ、何でもマリンバで表現できるようになりたいな。
自分がやらなければいけない事、頼まれる事、やりたい事・・・悩みはつきないけど、多少のことでは揺るぎません。私には心を支えてくれる人たちがいますから。とにかく心と体の健康が一番ですね。」直球もいいが、ペースを少し落としてぼちぼちいくのもいいのかもしれない。


メイン写真キャプション/02年の国際コンクールで優勝後、東京オペラシティリサイタルホールで日本デビュー。ケネディーセンターでワシントンDCデビュー。NYデビューを果たす。彼女の活躍が気になる人は、www.naokotakada.comを要チェック。

写真1/LAに住まいを構え、世界中を公演で回る。著名な交響楽団との共演やソロリサイタル、公演先の小・中・高校や老人ホームなどへの慰問公演も積極的に行う。

写真2/リビングの真ん中には、彼女のマリンバが陣取っている。

写真3/すごい数のカラフルなマレット(バチ)。サイズ、固さも様々。曲の種類で使い分ける。
by naorimba | 2006-03-21 14:37 | 仕事